予防歯科は、歯と口腔の正常な発育を営ましめ、それらの疾病や異常を予防し、その健康を保持増進させることによって全身の健康をはかり、人類の福祉と文化の向上に貢献することを目的としています。狭義的には、口腔予防を行うことにより虫歯予防と歯周病の予防を目的としています。
虫歯(う蝕)は、Oral microflora(微生物)とDiet(食餌性基質)とHost and teeth(歯と宿主)Time factor(一定の時間)の重なった場合に、う蝕は発生すると言われています。う蝕予防の基本は、歯磨きとフッ素塗布です。フッ素塗布を医院でおこなう場合と日々、家庭でおこなうフッ素洗口があります。
歯周病は、歯垢(プラーク)中の細菌によってひきおこされる炎症性疾患で、歯肉炎と歯周炎からなります。歯周炎はう蝕とならんで歯を失う二大原因の一つに数えられことに成人期以降では、特に注意しなければならない生活習慣病です。歯周病は、プラーク中の細菌の出す副産物が歯周組織を刺激して、破壊を繰り返し行ない、宿主反応として歯周組織の炎症症状を引き起こし、歯肉が腫れたり、歯を支える歯根膜や歯槽骨が破壊されてゆくのです。
歯周病を起こしている口腔内には、歯や歯肉に歯垢や歯石が、多少にかかわらず残っています。歯垢は歯磨きによって除くことはできますが、歯石は歯科医院での歯石除去療法でなければ除くことはできません。
予防治療症例 女性Fさま
治療前
治療中
治療後
当院ではPMTCとPTC(V7歯ブラシによるつまようじ法のブラッシング)を用いています。
注:PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯周病の原因であるプラーク(plaque)を除くには日々のブラッシングが大事ですが、バイオフィルムといって目に見えない細菌の塊は、ブラッシングだけでは除くことはできません。それは歯科医院で専用のチップとペーストを用いて取り除くことが大切で、それをPMTCと言います。
歯周病(歯槽膿漏や歯肉炎)の予防には、歯垢を取り除き、歯肉をマッサージすることが大切です。そのためには、つまようじを使う要領で、歯と歯の間を磨く「つまようじ法」が効果的です。「つまようじ法」をおこなうことによって。歯と歯の間の歯垢が効果的に取り除けるともに、マッサージ効果により歯と歯の間の歯ぐきが強くなります。
この「つまようじ法」ブラッシングのために開発されたのが「p.m.jV7」歯ブラシです。
「つまようじ法」でブラッシングをつづけると歯垢が効果的に取り除け、さらにマッサージ効果で歯ぐきが強くなります。最初のころは、歯ぐきから出血したり、歯ぐきが急にさがった感じを受けることがありますが、これはこれまで細菌におかされうっ血していたのが出血したり、腫れていた歯ぐきがしまってきているためです。通常、1~2週間で出血は止まります。
つまようじ法専用歯ブラシ「ブイセブン」 希望小売価格263円(税込)。当院では1本22 0円で好評発売中です。
写真資料提供:(株)ピー・エム・ジェー