乳歯の最初は、おおむね生後6ヵ月に生える下顎(かがく)の乳中切歯です。次に乳側切歯、第1乳臼歯、乳犬歯、最後は生後24ヶ月に生える上顎の第2乳臼歯です。そして虫歯になりやすい歯は、下顎よりも上顎の歯です。理由として、下の歯は唾液により歯垢(しこう)が流れやすいですが、上の歯は歯垢が停滞しやすいからです。1歳6ヶ月児検診では、虫歯になっているお子さんは少ないですが、3歳児検診ではジュース類を哺乳瓶等で飲みながら寝るお子さんや、お母さんの仕上げ磨きが不十分なお子さんの乳臼歯や上顎乳前歯に見受けられることが多くなります。お家では仕上げ磨きが重要であり、遊び感覚で歯磨きに慣れることが第一歩となります。その後、家庭でのフッ化物配合の歯磨き剤の使用やフッ素洗口を行い、医院でのフッ素塗布やフッ素を含むシーラント(虫歯予防の膜を張る処置)を行うことも一つの方法です。乳歯の虫歯は痛みを感じにくいですので、定期検診と早期の治療をお勧めします。
ご存じの通り、小学生になった6~7歳頃から、乳歯が永久歯へ生え変わりはじめます。この時期には、乳歯と永久歯がお口の中で混在することになります。乳歯と永久歯が混在すると、歯の高さにバラツキがみられたり、生えたての歯の上に歯茎が被さっていたりしていて、ブラッシングが難しく、お口の中に汚れが溜まりやすくなります。また、生えたばかりの永久歯は、未熟で酸に弱い特徴があります。永久歯が生えてから2~3年は虫歯になりやすいので注意してください。
小学校に入ると生活面でいろいろなことが自分でできるようになり、歯磨きもつい子どもにまかせがちになりますが、上のような理由から、少なくとも低学年のうちは保護者の方がしっかりと歯磨きのチェックをしてあげてください。
11歳を過ぎてくると顎の成長はほぼ終了し、永久歯にも生え変わっているので大人になってからの噛みあわせのバランスがほぼ決定されます。歯自体も強くなる時期なのですが、食べ物や生活習慣の変化から、虫歯になりやすくなります。
小学校低学年や中学年までは、保護者の方が歯科医院につれていくなどいい意味でコントロールすることが可能ですが、高学年になりますとなかなかそうはいきません。しかし、逆に、口の中の状態や病気について、自ら関心を持つと積極的にセルフケアを始める時期でもあります。口臭や歯並びについても関心を寄せはじめる時期です。
ぜひ、ご家族でお話するなどして、お口への関心を高めていくようにしてください。
何歳から何歳までが小児歯科に通うことができるのですか
乳幼児の歯科検診ってどのようなことをするのでしょうか
歯茎の状態などのチェックをします。
また、飲み物やおやつの状況を含めた食習慣や歯磨きの習慣などをお聞きし、アドバイスさせていただきます。
子供の歯の矯正はいつから始めたらいいのでしょうか
虫歯がなくても、定期健診に行くべきでしょうか
何歳くらいから歯医者さんに行ったらいいのですか
3歳児検診で、虫歯があると言われました。早く治療した方がいいのでしょうか
「フッ素」を歯に塗ることが虫歯予防によいと聞いたのですがどうなのでしょうか
「どうせ生え替わるから乳歯は治療しなくていい」という人がいますがどうなのでしょうか
子供は虫歯になりやすいのでしょうか
子供のころにフッ素塗布することの効果が高いと言われるのはこのためです。
歯磨き粉は何歳から使えばいいのでしょうか
虫歯のなりやすさは遺伝するのでしょうか
虫歯が親から子供にうつると聞いたのですが、どうなのでしょうか
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